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不安がいっぱい!!
2006年 ヨーロッパ ふたりぼっち

旅の9日目

ランツフート
ランツフート 
 
 
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ユーロナイト(寝台列車)に乗る

66日真夜中のサンタルチア駅。

列車がホームに入ってきたとき、

数組の旅行者が・・・・いったい何処で待っていたのでしょう。

WAGON290 NO-41、45 客車番号を確認しつつホームに並びました。

ニコニコ顔の車掌さんにチケットを見せ乗車。
寝台列車二人部屋〈個室〉です。

〈ここで事件〉
アメリカ人らしき若いカップルとチケットがダブっていました。

さっきの車掌さんを呼び、めちゃくちゃ英語が飛び交い、若い二人が隣の部屋へ移動してくれました。ホッ ! ∵ ∵

室内は、個室といってもかなり狭~い。二段ベットと隅に小さな洗面所がついています。

大きなスーツケースを2ヶも入れるとベットの上しかスペースがないんです。もう寝るしかありません。

トントン  とノックして、車掌さんが明日の朝食につける飲み物を聞きにきました。

「コーヒー?お茶?」そして、まるでマジシャンのようなイタリアンスマイル。なんだかあっという間に深い眠りについたのでした。

ドイツ・ミュンヘン着

67日   ユーロナイトの車内で目覚める。

 

これが朝食です。車掌さんが各部屋に届けます。

ペットボトルは昨晩配られた水。

赤いテーブルの蓋を開けると水道場(洗面所)になっています。

個室を出て車内前方のトイレへ行くと、向かいの車掌室で、昨日の車掌さんがタバコをプカプカ・・・

あれ!車内禁煙じゃなかったっけ?と、思いが通じたのか

車掌さん、あのマジシャンのようなイタリアンスマイル。

いいかげんな感じが、なんとも憎めない人でした。

 

外の景色は、起伏のあるドイツの牧草地から静かな住宅地へ。

さあいよいよミュンヘン到着です。



ミュンヘン中央駅 

早朝のミュンヘン中央駅 

イタリアの駅ももそうでしたが、

ここミュンヘン中央駅もホームは行き止まりです。

次の駅へ出発する時は、反対が先頭になって出ていくわけです。

そのせいか、上野駅(終着駅)を思い起こしてしまいます。

ミュンヘン中央駅は、近代的かつ巨大な駅です。

タマオは着く前からかなり緊張していました。

この広い駅で重いスーツケースをころがして乗り換えをしなければいけないからです。

しかも乗り換え時間は6分しかありません。
あわててランツフートへ向かう電車を探します。

ほぼフロアの反対側にそれらしい電車が・・・・・

しかし今までに乗ったことがないような豪華な電車。

中はコンパートメントになっています。普通列車なのかな・・・・

急いでyukaさんに電話。yukaさんは、ランツフート在住のお友達です。

「いろんな電車が走ってるからたぶんOK。どこでも座って!」ということで、電車は動き出しました。


愛は海を越えて


67日早朝

ミュンヘンから40分くらい

電車は広い牧草地、そのはるか先には赤い屋根の建物、小さな畑を持つ住宅・・・・と進みます。

早朝のせいか乗客も少なく、これまでの観光地とは違います。

AM8:12 ランツフート到着

ホームに下りると、yukaさんとだんな様が満面の笑みで迎えてくれました。

ドイツの地で日本語の挨拶。長い緊張が粉雪のようにさ~っと解けてしまうのでした

 何処で知り合ったのか詳しいことは知りませんが、ご主人は、ランツフートで生まれ育ったバリバリのバイエルンです。

yukaさんは、前の年、日本からこのランツートに嫁いできました。

長年勤めた仕事をやめ、まるで白鳥が飛び立つようにいさぎよく、海を渡り、ツンドラを跳び越え渡り鳥より遠く、ドイツに舞い降りたのです。

そして、「ドイツでワールドカップがあるよ」

というお誘いに乗ったのが、私たちの旅の始まりでした。

ご主人のアウディで、新婚生活を過ごすお宅へ向かいました。


ドイツのくらし


67日午前

不思議なくらい何にもない駅前。人家も少ない。

yukaさんが住むランツフートの中心は、駅から車で5分くらい離れています。

ドイツでは、駅は町外れに造るようです。

駅を中心に栄える日本の町とは大違い。

外から入ってくるものを、簡単には入れさせないゾ!って感じがしますよね。

            新築アパートです。

yukaさんは日本の朝ご飯を用意してくれました。

焼き鮭・梅干・味噌汁すべてドイツでも手に入るので、ご主人も日本料理が大好きだそうです。

ここで、たまこは洗濯タイム。

日本を発ってすでに1週間以上。洗濯物はたまっていました。

このアパートには、洗濯部屋が地下にあります。

各部屋にもあるのですが、皆さん地下に全自動ドラム式洗濯機を置いています。大量の洗濯物と香りの強い洗剤、カルキの中和剤を一粒入れてスタートです。ここドイツでは中和剤を入れないとひどい(何が?)そうです。

お昼にご主人が戻ってきて、ランチにシュパルゲル(ホワイトアスパラガス)をいただきました。

ドイツの人はこの季節(5、6月頃)、シュパルゲルを楽しみにしているそうです。

● 調理方法 ・・・・・・・・皮をむいてゆでる 

とにかくシンプル。くたくたになるまで、かなり長い時間ゆで、溶かしバターと塩でいただきます。

日本の物と違いとても太くて、アツアツを口に入れると、ジュワ-と汁が・・・・美味。

●お土産

日本から、お土産としていろいろ考えて団扇やお茶を持っていきました。

しかし、yukaさんが喜んだものは、私たちがおやつに持っていった「ビールの友 柿の種」と「カップラーメン」でした。ドイツのカップラーメンは、日本の物と味が違うそうです。

少しだけ、yukaさんの気持ちがわかったような気がしました。


ランツフートは永遠に

67日 午後

ランツフートは、人口6万人くらいの街。

数日前まで暖房をつけていたということで、イタリアより少し肌寒い。でもさわやかです。

ランツフート 

街中を流れるイザール川

この川は、ドナウ川につながっています。

橋を渡ると街の中心部。

ランツフート先は車両通行禁止。 

 

メインストリートは14世紀・15世紀の建物です。

 






この街は大戦で、空襲を受けず、昔からの町並みがそのまま残っています。

やさしい中間色の壁に赤い屋根、なんてかわいい建物なのでしょう。

 

●聖マルチン教会

ランツフート聖マルチン教会レンガ造りでは世界一高い(130㍍)

塔です。

ランツフート

「3ヶのヘルメット」が街の 紋章です


  ランツフート
レジデンツの一部が博物館に。
ランツフート 
装飾された本屋さんの壁

  ランツフート
 この街のシンボルは、山の上のお城 →



ドイツの人々が数百年にわたって大事に残しているモノは、ふるさとです。

心にポッカリあいた隙間を暖かく埋めてくれる 『うつくしい風景』

「むかしむかし」のご先祖も、親も子も、皆、同じこの景色(街)に抱かれて、成長していくのです。

  ランツフート

 

  月夜のお城。ネオンなど何処にもない・・・・・

夕食を食べにレストランに向かう途中、

まるでお伽話のような街に見とれてしまいました。
ステッキを脇に抱え襟をたてた小さい人が、

     コツコツと靴音をならし、歩いてきそうだ・・・

ドイツ人気質 その①

       必ず信号を守る。   たとえ夜中でも!

ドイツ人気質 その②

       しっかり食事をする。  スープも必ず!

        デザートも!

つづく

 
 
 


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