6月3日 フィレンツェ発AM10:14のユーロスターでミラノへ向かう
車内で飲み物とおやつが配られます。駅で買ったパンを二人で半分ずつ食べ昼食にしました。
隣に座ったインド人らしきカップル、新婚旅行でしょうか。
まだ少女のようなあどけなさを残す女性は、
手の甲から肩(見える範囲すべて)に刺青がびっしり。
身体を装飾する慣わしなのか?・・・世界は広いです。
PM1:00ミラノ中央駅着。
この駅、歴史のあるりっぱな建物ですが ・・・
たぶんトイレ料金を払いたくない人のものでしょう(残念)。
中央のエスカレーターを降り
(1階にスーパー発見)、
左手に曲がるとすぐに
「スターホテル・スプレンディト」に到着。
このホテルでタマコ大失敗。
バスタブ上の紐(緊急用)を引いてしまい、
ホテルの人が見にきたのです。
多分怒られたと思うのですが言葉がわからない・・・・。
きれいなホテルでした。
ごめんなさいお世話になりました。
早速、地下鉄を使って見学です。
切符や料金はローマと同じ方式です。「チェントラーレ駅」から4つ目「ドゥオーモ駅」へ
●ドゥオーモ
ゴシック建築の傑作です。残念ながら正面は工事中でしたが、内部と屋上の見学ができます。
内部には、小さなバック以外は持ち込めません。
(路地を入ったところに荷物預けがあります)
神聖な場所なので、ノースリーブや短パンの人も何かを羽織らないと入場できないようです。
なんと言っても目を引くのはステンドグラスです。
鮮やかな色彩と黒い縁取り、生き生きとした図柄に、くらくらします。
その圧倒的な美しさと物語性は、教会の権威を担う一助となってきたのでしょう。
ドゥオーモを出て、裏手にあるエレベーターで屋上へ。
さらに、やっとすれ違えるくらいの通路や階段を進むと、広い屋根の上へ出ます。
この眺めのすばらしさは言葉では・・・・・・。
ドゥオーモの屋根から伸びた尖塔。
その先の空中に浮かぶ聖人たち。
誰もが厳粛な気持ちになり、
心が、この青い空のように澄んできます。
ミラノの人々はこの聖人たちに守られて暮らしています。
ミラノに来たら、絶対に上って、感じてください。
いつまでも見飽きないこの屋上ですが、
旅人はガッレリアへ向かいます。
【タマコのつぶやき ★①★】
タマコがまだ学生だった時、
デパートで開催されたステンドグラス展を見に行きました。
そこに古い木造の扉がひとつ展示されていました。
何世紀も前、小さな教会か、
大きなお屋敷の裏口に取り付けられていたものか・・・
その扉の中央に素朴な色合いのステンドグラスがはめ込まれていました。
時を経て、ややくすんだガラスの縁、
一見無造作に見える色の構成にひきつけられて、
目が離せなくなりました。
「ア~ほしい~!」と思いましたが、
とても買える金額ではなかったのです。
あの扉は、どこで作られ、誰が扉を開け、
今どこへ行ったのか、その軌跡を知りたいものです。
6月3日夕方
●ガッレリア
ドォーモに向かって左側はガッレリアです。
ガラス天井のアーケードが200メートルくらい(?)続いています。
中は高級ブランドのお店やカフェ、バーガーショップが並んでいるため、大変込んでいます。
1件だけ空いていたのは、高級ブランド店の店先カフェです。お得意様専用なのでしょう・・・
だってお茶してる人の層が明らかに違う!
(ガッレリア内部)
↓
ガッレリアをまっすぐ抜けると、
マリーノ宮市庁舎前の広場。
石畳の上を
かわいい路面電車や、
最新式の市電が頻繁に走っています。
電車の向こうの建物がスカラ座です。
↓
スカラ座を曲がりブレラ通りを5分くらいかな~
ひっそりとした美術館に到着。
あまりに簡素で見逃してしまいそうでしょ!
●ブレラ美術館
し~んとしてるので、ためらいながら石の階段を2階に上がると、入口があります。
15世紀以前の、板に描いたテンペラ画から15~6世紀の油彩まで、宗教画が数多く
、そしてゆったりと展示されています。
ここで私は、テンペラ画のすばらしさに初めて気づかされました。
金地に描かれた聖母子や聖人は、実に自由に画面から飛び出し、木枠は立体的に装飾されています。
聖書は知らなくても、子ども用の字のない絵本を読むように、ストーリーを感じていけばいいのだとおもいました。
(ブルーナや安野みつまささんの絵本は文字がなくても
好きなようにお話を作れるでしょ。そんな感じです。)
【タマコのつぶやき★②★】
昨年の秋、とある公募展に行ってきました。
友人が出品していたからです。かなりの作品数で、2段3段に絵が展示されていました。
「なぜ人は、一文にもならない絵を描き続けるのか・・・しかもこんなに沢山」
そしてフッと笑ってしまいました。
見終わって、そんなふうに感じたのは初めてでした。
でも、私が昔、扉にはめ込まれた小さなステンドグラスに感動し、今でも心の奥に大事な秘密のようにしまい込んでいるのだから、いつか何処かで誰かが絵かきの思いをくみ取り、心を震わせてくれるかもしれませんね。今はそう思います。
しかし、それにお金を払うかはまた別の問題ですよね。
6月3日 夜でも明るい
美術館を出て、もう午後の7時近くですが、まだ明るい。
ガイドブックで、近くのレストランをチェック。
日本語メニューのある トプカピ に向かいました。
7時まで待って入店すると、さすが陽気なイタリアのウエイターが、踊るようにやって来て、気持良ーく夕食をいただきました。
味は良く覚えてないけど、お勧めです。
↓
このころやっと夕陽です。
古い石壁が続く通りを行くと、
車が壁に吸い込まれるように
消えていきました。
この頑丈な壁の向こうに
本当のミラノの生活があるのです。
のぞこうと思ったけど、
すでに門は閉ざされていました。
↓
●スフォルツァ城
すぐ目の前に、
なにやら立派なお城が見えてきます。
15世紀、スフォルツァ家の居城。
スフォルツァ城はまさに要塞です。
残念ながら時間が遅く、閉館していました。
が、しつこく周りをぐるっと一周。
明日また来ます。
↓
地下鉄カルドナ駅からチェントラーレ駅ホテルへ
ミラノの地下鉄→
ライトアップされた夜のチェントラーレ駅
イタリアの秘密⑥
今回泊まったスターホテル スプレンディトはミラノ中央駅(チェントラーレ)のすぐ近くにありますが、どうもこの中央駅、ミラノの外れのようです。やはりミラノの中心は、ドォーモを支点にして半径1キロ位でしょうか。道は何百年も変わらずにドォーモから放射状に広がっています。でも交通網が充実していて、大変便利な国際都市です。
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