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不安がいっぱい!!
2006年 ヨーロッパ ふたりぼっち

旅の11日目

パリ
 

 
 
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パリ・行方不明のスーツケース


69日    PM 7:30 エアーフランス2543 
かなりドタバタしましたが、
半日遅れでやっと最終目的地パリへ向かいます。

この日、ミュンヘンの空港でスーツケースを預けてから、ジュネーブ乗り換えの際、荷物は自動的にパリ行きに積み替えられることになっていました

「スーツケースはどうなってるんだろう」

「一足先に行って、コンベアーの上を何回も回りつづけているんじゃない?」

なんて呑気に考えていましたが・・・・・アマイ!

そんなはずはなかったのです

   +・+・+・+・+・+・+・+・+    

主のいないスーツケースは、とっても怪しまれ、不審物として取り扱われたのです。

   +・+・+・+・+・+・+・+・+ 

1時間半後 パリ  シャルルドゴール着
見つからないスーツケースを探してまたもや空港を右往左往し、
エールフランスのバッゲージサービスへたどり着きました。

重~い気持ちで、デスクに座るムッシュに相談したのです。


二人のムッシュ・・・

69日  夜  PM900 頃

到着ロビーの出口から向かって左手がエールフランスのバッゲージサービスです。

そこでは年配の男性がパソコンの前で仕事をしていました。

その男性が、私たちの力になってくれた最初のムッシュです。

憔悴した日本人夫婦の変な英語を何とか理解し

どうやらスーツケースを探してくれているみたいです。

数種類のスーツケースの写真を出して、どのタイプか質問され、

私たちは、グレーのスーツケースを指差しました。  
  「これです・・・」

なんと特徴のないスーツケースなのでしょう。

でもそのとき、ひらめきました。  
  
「グリーンベルト!」 「!」

そうです。二人ともスーツケースに派手なベルトを巻いていたのです。

納得したように、ムッシュはパソコンで書類を作り、

気の毒そうな顔をして、「見つかり次第、ホテルへ届けます。」と、

お泊りグッズの入ったポシェットを二個出してくれました。

(単純にも、ちょっと得した気分のタマコです)

そうか・・・ 幸い、お金やチケットは手荷物にそろっていました。

が、それ以外はすべて行方不明なわけです。

いただいたポシェットを大事に抱え、ロビーを出ます。

      Kfu  

シャルルドゴール空港出口には、ジャンパーから、でっぷりしたお腹を突き出し、いかにも人のよさそうなタクシードライバーが待っていてくれました。

彼が二人目のムッシュです。

前もって、空港からホテルまで、タクシーの予約をしていました。

昼頃に着くはずだった日本人夫婦を彼は、再度、こんな遅い時間に迎えに来てくれたのです。

しかも、荷物を探している間、ずーと待たせてしまいました。

私たちの悪戦苦闘を知ってか知らずか

彼は、手ぶらの二人を見て、両手を大きく広げ、ちょっと悲しげに、そしてやさしく

「ノープロブレム!」  と言ったのです。

オーマイゴットと並んでおなじみの言葉ですがこんなにも勇気を与えてくれる言葉だったとは。

こんな事よくあることなんだ! 
 問題ない!すぐ見つかるさ!

と、彼は言っているに違いない。

感謝の気持ちはチップで伝えるしかありませんよね。

少しだけホットした二人を乗せて、タクシーはすんなり「ル・メリディアンホテル」へ。

就寝。  

忘れられない、長~い一日がやっと終わりました。

くじけそうな心を救ってくれた二人のムッシュに感謝いたします。

 
 
 


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